第50回安達文化祭

2017年11月3日~5日名簿順順不動

今回50回目の記念の文化祭です。

特別展示と言う事で写真俳句作成体験コーナーを行いました。


人気テレビ番組の真似をして一枚の写真から一句を考えて貰い

好きな形の台紙に記入し写真にのっけて、それをコピーして差し上げました。

ベテラン会員のかつにさんは皆さんから質問攻めで

プリンター持ち込み文字を手書きソフトで書いて

作る方法を実演しました。


その都度人垣も出来て俳句やりたい希望者も現れて大成功となりました。

右かつに、左てつさんの作品

うすもみじ虚(こ)空(く)蔵(ぞう)堂(どう)の水鏡  かつに 安斎克仁<br>
うすもみじ虚(こ)空(く)蔵(ぞう)堂(どう)の水鏡  かつに 安斎克仁
(うすもみじこくぞうどうのみずかがみ)

安達太良の風のみ込んで五月(さつき)鯉(ごい)  かつに安斎克仁
(あだたらのかぜのみこんでさつきごい)

西尾根をキスリング背のキャンプ道  かつに 安斎克仁
(にしおねをきすりんぐせのきゃんぷみち)
*キスリング=登山用のリック。両側に入れるところが付いてい

客一匹じゃがいもの花今盛り  てつ 官野 哲
(きゃくいっぴきじゃがいものは ないまさかり)

天高く無事故を祈る鼓笛隊       てつ 官野 哲
(てんたかくむじこをいのるこてきたい)

泉英、すみおさんの作品

線香花火消えて暫しの闇戻る    泉英 菅野栄宣
(せんこうはなびきえてしばしのやみもどる)

山の端を燃やして里の秋入り日 泉英  菅野栄宣
(やまのはをもやしてさとのあきいりひ)

幻想の真夏の夜の灯の宴     すみお 久木澄雄
 (げんそうのまなつのよるのひのうたげ)

休みなく城下見守る頼もしさ すみお 久木澄雄
 (やすみなくじょうかみまもるたのもしさ)

安のり、一燈子さんの作品

  うす紅にそまる安達太良ひな祭り 安のり 野里安のり
 (うすべににそまるあだたらひなまつり)

  赤白黄そろふ古里曼珠沙華   安のり 野里安のり
  (あかしろきそろうふるさとまんじゅしゃげ)

  居待月護摩を炊く手の白さかな    一燈子 服部栄一
  (いまちづきごまをたくてのしろさかな)

龍馬像颱風一過の空まぶし      一燈子 服部栄一 
(りょうまぞうたいふういっかのそらまぶし)


栄、ゆりさん作品

姪は喜寿百寿の叔母にショール編み  栄  丹野 栄
(めいはきじゅももじゅのおばにしょうるあみ)

百寿祝う秋波やさし日本海      栄  丹野 栄
(ひゃくじゅいわうあきなみいわうにほんかい)

  ここが良い雪を眺めてうたた寝ちゅう ゆり 野里ゆり子
 (ここがよいゆきをながめてうたたねちゅう)

  秋祭り智恵子の空に太鼓の音   ゆり 野里ゆり子
  (あきまつりちえこのそらにたいこのね)

幸道、文雄さんの作品

大夕焼宙がこんなに広いとは 幸道  花房幸道
 (おおゆうけやそらがこんなにひろいとは)

  退校時告げるチャイムや暮れ早し  幸道  花房幸道 
  (たいこうじつげるちゃいむやくれはやし)

  新人戦真近かや空も燃える時   幸道  花房幸道
  (しんじんせんまぢかやそらももえるとき)

  しぶき氷会津の風の形して 幸道  花房幸道
  (しぶきごおりあいづのかぜのかたちして)

陽を撥ねる飛沫氷の反骨心 幸道  花房幸道
(ひをはねるしぶきごおりのはんこつしん)

 飛沫氷対岸英世の郷の山 幸道  花房幸道
  (しぶきごおりたいがんひでよのさとのやま) 
    
  直会は車座も良し雛納め    ふみお 古山文雄
  (なおらいはくるまざもよしひなおさめ)

  西方の浄土を焦がす秋夕日   ふみお 古山文雄
  (さいほうのじょうどをこがすあきゆうひ)

三一子、としゑさん作品

サングラス旅を一日の自在にて  としゑ 遊佐寿恵  
(さんぐらすたびをひとひのじざいにて)
  
背表紙の本の並びや今日の秋 としゑ 遊佐寿恵
(せびょうしのほんのならびやきょうのあき)

睡蓮咲く可分不可分根の捩れ 三一子 渡辺三一子
(すいれんさくかぶんふかぶんねのねじれ)

 山深し水草紅葉恋の色   三一子 渡辺三一子
(やまふかしみずくさもみじこいのいろ)    表へ ↓

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